韓国旅行で道を歩いていると急に声を掛けられたこと、ありますか?
声を掛けたのが2人組で、やけにフレンドリーだったら
すみません、逃げてください。
それ勧誘です。
このページでは、韓国での宗教団体及び慈善団体などを装った勧誘や迷惑行為による被害を少しでも減らすための
注意喚起と、勧誘されないための方法、勧誘されたときの対処法を紹介します。
韓国で2人組に道を聞かれた経験談や特徴から見る日本人の対処法
日本人を狙う勧誘のポイントは?
たまに、韓国で韓国の人に道を聞かれて仲良くなったら募金を強要された、カルト教団へ勧誘された、などの話を聞きます。
日本でもネットワークビジネスやカルト教団の勧誘、悪質なネットワークビジネスの勧誘など、様々な勧誘や詐欺が横行していますが、主にSNSやネット上で行われますよね。
韓国では、道を歩いていたら急にお店の場所や道を聞かれて、少し話していたら勧誘だった、詐欺だったというケースがあります。
韓国に留学した方や、ワーホリで韓国に行かれた方の経験談を読むと、怪しい人たちに勧誘されついて行ってことがある人が1人や2人じゃないということが分かります。
弘大でカカオフレンズがどこなのか聞いておいて急に「この後外国人交流会があるから来ない?」なんて怪しすぎる(笑)
お二人とも、弘大(ホンデ)で被害を受けたらしいので、おそらく同じ団体ですかね?
それにしても、スタイルナンダとかカカオフレンズとか、いかにも最近の若者事情に寄せて来てるなぁ…
ここでポイントは、日本語を交えて話すということです。
いくら距離的に近くても、韓国は海外です。
慣れない場所で言葉が通じず、普段とは違うテンションのときに気さくに日本語で話してくれるので、思わず色々話してしまいますよね。
そして彼らも一気に距離を縮めて来るのです。
上記の経験談では、少しの金額を募金して無事帰って来られたそうですが、すごく優しい対応をされたと思います。
その場でお金を払わないといつまでも付きまといそうで怖いですが、いくら少額でも訳も分からずお金を払うのは誰でも嫌ですよね。
このように勧誘をしてきたり、募金を求める団体の正体は一体何なのでしょう。
韓国で勧誘している人の正体は?
韓国の新興宗教「大巡真理会」
首都のソウルだけでなく、韓国の色々な地域で勧誘活動をしているのは、大巡真理会という宗教団体の人が多いらしいです。
韓国語の読み方は「デスンジンリギョ」です。
大巡真理会(大巡真理教とも)は、広い意味で甑山道の系統宗教の1つと言われています。
甑山道(韓国語読み:ズンサンド)は、19世紀朝鮮半島の予言者である姜甑山(カン・ジュンサン)を道祖とする信仰団体です。
大巡真理会は姜甑山から正統性を受けたと主張しますが、根本的に異なる部分が多く、韓国では正統な甑山道の人たちの中には大巡真理会を否定している人もいるとか。
道行く人を大巡真理会に勧誘し、布教するために、声を掛けて色々と個人情報を聞き出したり、色々な方法で洗脳しようとしますが、彼らの口から「大巡真理」という言葉は絶対に出ないらしいです。
一方で、宗教団体ではなく自称ボランティア団体だとか、慈善団体なども声掛けする場合があるので、一概に全て大巡真理会だとは言えないです。
いずれにせよ、明確に目的を示さず個人情報(LINEのIDも含む)を聞き出したり、しつこく勧誘したり、強要には応じなくても良い(応じてはいけない)です。
勧誘の様々な手口
・大学生と思われる2人組が「韓国文化に興味ありますか?」と話しかけてきて、話がはずんだと思ったら、慈善事業の寄付をしつこく要求された。
・女性2人組に「韓国文化体験しませんか?」「チマチョゴリを着ることができますよ」と誘われてついていったら、宗教の勧誘で、なかなか帰してもらえなかった。
・一人でショッピングしていたら「韓国語お上手ですね」と話しかけられ、「いろんな国の人と友だちになれますよ」と言って宗教団体の事務所に連れていかれそうになった。
(韓国旅行「コネスト」https://www.konest.com/ 抜粋)
先ほど紹介した経験談でも韓国文化体験やチマチョゴリ体験などで誘っていましたが、このように日本人をはじめ外国人向けに勧誘の方法を変えて来るのですね。
ちなみに現地の韓国人には
「道をご存知ですか?」(どこの道やねん)
だとか、
「先祖からいただいた福をたくさんお持ちですね」(福って目に見えるの…?)
「オーラを持っている方ですね、ご自身の力に目覚めたくありませんか?」(私はサイヤ人だったんですね)
などの定番のセリフで宗教に勧誘します。
(括弧の中の心の台詞はほとんどの韓国の人がツッコむことだと思います)
もちろん韓国の人は勧誘だということを知っているので、無視したり、勧誘がしつこく甚だしい場合には警察に通報します。
宗教団体加入を強要される場合、最悪の場合、軽犯罪処罰法によって処罰されるとのことです。
勧誘を見抜くには?
韓国でよく言われていることですが、まず韓国の市内(繁華街)で見知らぬ人に声を掛けられたら、100人のうち90人は大巡真理会、100人のうち3人だけが本当に道を聞く人と見た方が良いです。
だからと言って「えー韓国で道聞いたら不審者って思われるの?」と心配しなくても良いです。
私も韓国旅行中、wifiの調子が悪くてスマホのインターネットで調べ物が出来ない場合は現地の人に道を聞いたり教えてもらったりするのですが、勧誘目的の人はそれなりの特徴があり、現地ではすぐ見抜かれます。
韓国人ならすぐ見抜くので、私のようなただの一般人が声を掛けても瞬時で「ああ、この人は勧誘もなにもほんとうに道に迷った外国人なんだ」と憐みの目で見られ色々教えてもらえます(笑)
なのでご安心ください。
では勧誘目的の人はどういう特徴をもっているのでしょうか。
以下にまとめてみたので、参考にしてください。
道を尋ねたりお店の位置を聞くのにやたら明るい
勧誘する人の特徴を韓国のポータルサイトで調べたところ、道を尋ねたりお店の位置を聞くのに堂々としている、答えてあげても聞いていない(本当に道を尋ねているわけではないので)という特徴があるらしいです。
見知らぬ人に声を掛けて道を聞くって、道に迷ってどうしても分からず、スマホで調べながらやむを得ず道行く人に聞いてみる、という場合が多いですよね。
ですが、若い人でスマホを手に持っておらず(本当に道に迷った場合は韓国では9割以上がスマホで道を調べようとするため)、道を聞くのが恥ずかしそうでもなく、申し訳なさそうにせず堂々と(?)聞く人。
そういう場合は、勧誘するための前置きだそうです。
他の場所に移動しようとする
日本でも、道を聞かれて急に「一緒に移動しませんか?」って言われたら「はい?」ってなるように、他の国でも一緒です。
しかしやっぱり海外だし、羽目を外したくなるし、外国人は日本人と文化が違うから、こういうのもアリだよね!って思ってしまってドキドキワクワクしながらついて行っちゃうかも知れないのですが…
これはもう絶対!絶対ついて行ったらダメです…!
特に「今みんなが集まっているから」と言いいながら、人気のないところへ連れて行こうとしたり、特定の建物に入ろうとする場合は、すぐ携帯を取り出して大きい声で友達を呼ぶフリか、警察に通報するフリをしましょう。
韓国での勧誘を避けるための様々な防止策
見知らぬ人に声を掛けられたら警戒し、ついていかないということは、たとえ日本でも気を付けなければならない時代。
海外だともはや当たり前です。
ですが、もし勧誘されてしまったときはどうしたら良いのか、断り方や対処法について紹介します。
早口日本語で返す
片言の日本語で勧誘されても、遠慮せず逆に日本語で普通に話したら通じなくて諦めます。
もし方言を使っている方なら、めちゃくちゃ訛らせて話しちゃってください。
私は日本語で勧誘されたとき、めっちゃ早口の日本語で「この近くの○○という整形外科にあと10分後に予約してるんやけど遅刻しそうで急いでんねん。ちょっと電話貸してくれる?少し遅れるって言いたいんよ」(あえて関西弁で)と言ったら固まってました。
「携帯貸して?電話したいゆうてるやん!!」
と無理矢理携帯を出させて取ろうとしたら相手がものすごく警戒して去って行きました。
今思い出したら私怖すぎますよね…ごめんね若いお兄ちゃん。
あ、あと一度勧誘されたときめちゃくちゃトイレ行きたいから話聞く時間がないと言ったら慌てて近くのカフェのトイレ使えるよって教えてくれて案内してもらったんですけど
トイレから出たらその人が待ってました。(怖すぎる)
なのでトイレ行きたい技を使うのなら場所だけ教えてもらいダッシュで逃げましょう。
警察に通報する
韓国の警察「112番」に市外局番なしで電話して通報することが可能です。
韓国の警察には日本語の通訳を行ってくれるサービスがあります。
Japanese Please(現地の発音でジェペニーズプリーズというと伝わりやすいです)と伝えたら対応してくれます。
先ほど「勧誘の様々な手口」で勧誘は軽犯罪で処罰されると話しましたが、
・団体登録強要(嫌がっているのも関わらず繰り返し団体加入を無理矢理強要する場合)
・不安助長(正当な理由なしに道をふさいだり、後ろをついて来たり、絡んでくる場合、恐怖を与える言動で他人を不安にさせたり、他人に不快感を与えたり、複数の人が利用する道路・公園などの公共の場で故意に他人に嫌悪感を与える場合)
上記のいずれかに該当する者は、10万ウォン以下の罰金、拘留又は科料の刑で処罰すると法律で定められています。
ただし、伝道や布教行為自体は、大韓民国憲法により保障された宗教の自由であるため、伝道や布教行為そのものが違法ではありません。
なので今回の記事で紹介したような被害に遭い、通報すると、相手は伝道や布教のせいではなく他の理由で処罰されることになります。
もちろん布教目的でなくてもこのようなことを行うと処罰されます。
その他、韓国観光公社観光苦情申告センターという韓国での観光の際のトラブルやクレームについて対応をしてくれるセンターがあります。
電話番号:1330
ホームページ:https://www.touristcomplaint.or.kr/jp/gate
ホームページは日本語バージョンがあるので安心ですね。
そして、韓国全国でユーティリティに使われているタサンコールセンターというサービスもあります。
このセンターでは観光・生活情報など、日本語で電話相談できるサービスを提供しているので、韓国に滞在している外国人や観光客も有益に利用できます。
電話番号:120
※ソウル以外の市から電話するときは、「120」の前に市外局番「02」を入れなければなりません。
タサンコールセンターはソウル市が運営する総合電話案内・相談センターです。
ソウル市の各機関のARS番号を1つの番号に統合させたもので、観光、行政、医療など、専門分野に特化した相談員が様々なトラブルに対応してくれます。
利用する市民にとって本当に便利なサービスで、韓国の携帯だったら携帯メールで問い合わせることもでき、5分以内に返信が来て解決策を提示してくれるときもあります。
各種外国人サービスとも連携し、通訳サービスも提供しているので、韓国で何かあったときのために警察「112」か、タサンコールセンター「120」、韓国観光公社観光苦情申告センター「1330」の番号をとりあえずメモしておきましょう。
タサンコールセンターのような総合コールセンターは釜山や仁川など、ソウル以外にもあるので韓国のコールセンターについては今度また詳しく紹介しますね。
まとめ
もしこの記事を見ている方が韓国旅行に行ったり、留学などで滞在することになり道を歩いていて、韓国の人から声を掛けられたとします。
あなたと純粋に仲良くなりたい、お近づきになりたいという人だったら、急にこの後複数人で集まるから来てとは言いません。
多分ですが、まず自分が誰なのか(名前や勤務先、ここでは今何をしていたのかなど)を伝え、LINEやカカオトークのIDを教えてほしいといい、交換が成功すればその後はSNSでやり取りし、気が合えば仲良くなるという手順を踏むと思います。
少し仲良くなったら一気にぐいぐい来る男性も韓国には結構いますが、最初から場所を移動するとか、韓国文化を教えてあげる!という人はあまりいません。
そういう男性は、それはそれでちょっと軽いのでついて行かない方がいいですね(汗)
また勧誘の場合は2人組が多いので、男性2人、女性2人、あるいは男女2人組など、男女問わず2人組で道を聞かれたら要注意です。
韓国は日本よりもITが進んでいる国、片手にスマホを持ってマップを見ながら位置情報も確認できる時代によっぽどじゃなければ見知らぬ人に道を聞きません。
また、もし道を聞くとしたら「怪しい者ではないです~」と前置きもしません。
パッと道だけ聞いてお礼を言ってすぐ行っちゃいます。とてもシンプルです!
なので上記の特徴を踏まえ、少し怪しいなと感じたら警戒心丸出しでお願いします。
強気で対応しましょう。
今回取り上げた勧誘の事例や注意点、通報するときはどこに連絡すれば良いのかなどをチェックし、後は韓国旅行を楽しみましょう!
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